男の靴雑誌LAST

Features

issue08

FIND_GOOD_SHOES

Shoe Hunting at Pitti Uomo

Amazonシューズバイヤー、ピッティを行く。

世界を駆け巡り、良靴を探し求めるAmazonのバイヤー、
藤田直哉氏。彼のピッティ・ウォモ訪問を追跡した。

photographs_Ryoko Fujiwara
coordination_Miki Tanaka

Naoya Fujita
Amazonのメンズシューズ統括バイヤー。メンズシューズ全般のバイイングを担当し、世界中を飛び回りながらスニーカーから高級既製靴まで幅広く手がける。

Naoya Fujita
Amazonのメンズシューズ統括バイヤー。メンズシューズ全般のバイイングを担当し、世界中を飛び回りながらスニーカーから高級既製靴まで幅広く手がける。

アマゾン・ファッションにおいてメンズシューズのバイイングを担当する藤田直哉氏。ワークシューズから高級既製靴までの商品構成を担う統括バイヤーである。世界最大のメンズファッションの見本市「ピッティ・ウォモ」にも、彼の姿があった。
 ピッティに訪れるようになって3年目という藤田氏。彼はその目的を「トレンドを俯瞰し、確認するため」と語る。当初はここでのバイイングも行っていたというが、現在はより深く、各ブランドの真価に繋がる靴を買い付けるべく、ショールームやメーカーを直接訪ねることにしている。
「ここ最近は、トレンドを追求するというより、ドレスシューズなどは特に、ブランドを代表するようなモデルを5型〜6型揃える、という形に変わってきました」
 さらには、過去展開していたモデルやラスト、または素材などにも光を当てている。例えば現在息子の代になり、斬新な靴づくりを行っているシルヴァノ・サセッティでは、敢えて父のシルヴァノ氏が得意としていた、クラシックなスタイルのドレスシューズを選んでいたのが印象的だった。
「現在、アマゾンで高級既製靴をご購入いただいているお客様は、40代が中心です。皆さん、個人的に情報を収集し蓄積していて、それをもとに靴を選んでいます。そうした目の肥えたニーズにお応えするには、各ブランドが持っているノウハウや財産、特にそのブランドの核となるものを引き出して、バイイングに反映することが重要なんです」
 バイヤーに就任した当初は、メンズシューズ、特にドレスシューズというカテゴリーはアマゾンにはなかった。そこでまず、可能なかぎり多くの、良質なブランドを揃えることに重点を置いてきたと語る藤田氏。それが実現された現在は、次のステージに進みつつあるという。ブランドのヘリテージへのアプローチは、その一環である。
「それに、こういうお話は、各ブランドの方々にも喜んでいただけます。そのためにも、それぞれの靴やブランドについて、つねに学んでいく必要がありますね」
 真に良質なモノは、いつだってWIN—WINの関係性から生まれるものかもしれない。そんなことを藤田氏の言葉から改めて気づかされた。



ブランドを象徴するクラシックモデルを復活。

S9182 Wing Tip _¥92,000

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S9186 Cap Toe _¥92,000

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「いまこのブランドで日本に入ってきている靴はモードなモデルが多いが、ブランドを最も表現できるのは往年のドレスシューズ。そう感じたので、ベーシックな靴をAmazonのみの別注として復活していただきました」と語る藤田氏。「彼が選んだのはブランド創業当時につくられたクラシックラインで、手作業を盛り込み、多くの技を駆使したもの。さらに我が社独自のグッドイヤーフレックスのソールが柔軟な履き心地を実現しています」とはシルヴァノ・サセッティ氏。彼はまた藤田氏を「第一印象からとても感じのいい人だと思ったが、実際仕事をしてみると、プロ意識の高さを感じた」と評していた。豊かなカラーバリエーションもまた同ブランドの魅力。

品格ある「堅め」のドレスシューズ

80427 Slip On _¥69,000

80427 Slip On _¥69,000

814 Full Brogue _¥69,000

814 Full Brogue _¥69,000

高い品質のグッドイヤーウェルテッドで知られているスペイン・マヨルカのシューズメーカー。「自社製品へのプライドが高く、その分価格設定も高めですが、仕上がった靴にはどこか風格があります。その雰囲気が活かされるドレスシューズを中心に扱っています。日本ではAmazonのみのモデル、そして別注モデルにも積極的に取り組んでいただいています」と藤田氏。オーナーであるベッティとアントニオのアルバラデホ兄弟は、「Amazonのセレクションはレベルが高く、藤田氏も私たちのブランドのことをよく理解しています」と語る。タバコスエードのスリップオンやスペクテイターシューズなど、クラシックなスタイルがしっかりとしたつくりでさらに映える。



モード系シューズもエレガント志向に。

MV843 _¥111,000

MV843 _¥111,000

MV875 _¥111,000

MV875 _¥111,000

トム・フォードなど著名メゾンのシューズを手がけてきたマックス・ヴェッレ氏のオリジナルブランド。「Amazonのセレクションの中でも、モード系の筆頭として取り組みたいです。また、これを皮切りに、モード・テイストのあるブランドも積極的に扱っていきたいですね」と藤田氏は語る。一方ヴェッレ氏は「アルチザンテイストとテクノロジーのマッチングというのが興味深い。私たちにとってヴァーチャルな世界のクライアントと接するのは新しい体験だ」と、Amazonとの取り組みへの意気込みを語っていた。今季はアンティークフィニッシュをモディファイしたような表情豊かなレザーのカラーリング、そしてクラシックなデザインとエレガントなシルエットがブランドの特徴になっている。

Visiting British Shoe Factories

ファクトリーで追求する、クオリティと独自性。

オリジナルで、真のバリューを備えた靴を求めて

Amazonバイヤーの藤田氏は生産現場を訪れる。

ファクトリーとの直のやりとりが、新しい靴へと繋がって行く。



photographs_Satoko Imazu

藤田氏と、グレンソンのCEOティム・リトル氏(左)。壁面の「The GOOD SHOE」はグレンソン社が以前使っていた商標のひとつという。

藤田氏と、グレンソンのCEOティム・リトル氏(左)。壁面の「The GOOD SHOE」はグレンソン社が以前使っていた商標のひとつという。

ピッティを後にしたアマゾンのバイヤー、藤田直哉氏は、ヨーロッパでの複数のメーカー訪問を経て、高級紳士靴の聖地、英国・ノーザンプトンへ。ここではグレンソンとチーニーのファクトリーを訪問した。いずれもグッドイヤーウェルテッドを中心とする英国の靴づくりを継承しながら、独自の個性を追求しているシューズブランドである。
 その多くが19世紀末期に創業しているノーザンプトン・エリアのシューズブランド。最初に訪れたグレンソンも1866年創業と、同地区屈指の歴史を有している。もっともシューズデザイナーであり、現在は同社のCEOを務めるティム・リトル氏が本格的にグレンソンの靴を手がけるようになって以来、カジュアルなテイストの靴を数多く発表し、欧米のファッションピープルから厚い支持を受けている。
 今回訪ねたのは、郊外の工業団地調のエリアに建つ新しいファクトリー。以前の、ラシュデンの歴史的建築物の中にあった生産工程は現代的な建物の中に、合理的に再構築されていた。
 英国のファクトリーでの靴づくりを見るのは初めて、と語る藤田氏。靴づくりを知り尽くした現場責任者、ロジャー・タフネイル氏の案内で、生産現場を巡る。クリッキング(革の切り出し)からクロージング(アッパーの縫製)、そしてボトムメイキングまで、ここでは同じ部屋で隣接して行われる。
「古い建物だった時には、工程ごとに場所や部屋が変わって、効率がよくなかった。そこで新しくファクトリーをつくるにあたって、オフィスから各工程までまとめることにしました。ノーザンプトンでも珍しいと思います」
 リトル氏はそう語って胸を張った。この日工程の間を移動するラックに並んでいたのは、ソールまわりの重厚感が際立つモデル「トリプル・ウェルト」。ニック・ウースター氏も愛用するという、英国的ラギッド感を現代的なスタイルに昇華した靴は、藤田氏の目にも新鮮に映ったという。そこでNYでの展示会などに赴き、グレンソンと交渉を重ねた。
「トリプル・ウェルトにこだわりたいと、何度も伝えていたら、他の人と違う見方だねと興味を持ってもらえたようで、ビジネスがスタートしたのです」(藤田氏)
まさに出来たて、湯気が出ている状態の、ブルーとホワイトのトリプル・ウェルトのモデルを眺めて、藤田氏は次のように語った。
「こんな感じでつくっているということが体感できると、オーダーする側も真剣に考えて、何がお互いにとっていいのかを話し合ってつくっていきたいと思いますね」
 また、リトル氏は、アマゾンとの取り組みに関連して、次のように語った。
「現在は多くの人が自分のサイズをよく知っていて、さらにネットで靴やブランドに関する情報に簡単にアクセスできます。その延長で、靴を購入するのは自然なことですね。中でもアマゾンはリテールビジネスに長け、サービスもハイレベル。もちろんその一方で、靴職人と何時間も対面で話しながら一足を求めたい人もいるわけで、私としては両方が併存して、個人がそれを選べる状況が理想ですね」


生まれ変わった老舗がつくる新しい靴。

ARCHIE _¥96,000

ARCHIE _¥96,000

CURT _¥96,000

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1866年にウィリアム・グリーン氏が創業。以来グリーン家のファミリービジネスだったが、2005年に業績回復を担って招聘されたティム・リトル氏が、2010年に買収。従来のスタンダードな英国靴から路線を変え、海外製のカジュアルラインや、カントリースタイルをデザインモチーフとしてアレンジした「トリプル・ウェルト」などをプロデュース。ロゴデザインなども一新して、英国発のカジュアルシックな靴として、新たなファンを獲得している。現在はメンズだけでなくウィメンズシューズも展開し、ロンドン市内には複数の直営店舗もある。取材時はちょうどAmazon納品分のトリプル・ウェルトが仕上がっていた。スタイルは新しくとも、そこに込められた職人の技術は変わらない。
 グレンソンのファクトリーを後にして、クルマで20分程度。チーニーのファクトリーは、グレンソンとうって変わり、昔ながらの英国の靴工場の風情。クロージングとメイキングなどの工程は棟やフロアが分かれていて、初めて訪れた人間は迷ってしまうほどだ。
 藤田氏を出迎えたのは、ジョナサン・チャーチ氏。彼はウィリアム・チャーチ氏とともにプラダ傘下のチャーチからチーニーの経営権を2009年に買収した。この経営の変化以降、チーニーはカントリーテイストの靴など、英国性をより強く漂わせるモデルを次々リリースし、人気を博している。
 もっともプロダクションは、決して古めかしいだけではない。革の裁断には最新のレーザーカッティングのマシンを導入するなど技術革新を行う一方、ミシンなどの古い機械も現役で、その生産現場はむしろハイブリッドといえる。その状況を目の当たりにして、藤田氏は次のように語った。
「先に訪れたグレンソンが進化や変化を志向しているとするならば、このチーニーは英国らしさにこだわる、そのためにどのような靴づくりを今行っていくのかということが、考えられているように見えますね」
 さらにこう言葉を継いだ。
「この環境を知った上で、よりこだわった靴を一緒に取り組みたいと強く感じました」
 ファクトリーの現場はまた、バイヤーの創造性も刺激するようだ。

英国製を堅持し、進化する靴づくり。

CAIRNGORM 2R _¥62,000

CAIRNGORM 2R _¥62,000

AVON C _¥61,000

AVON C _¥61,000

1886年にジョセフ・チーニー氏が創業。1896年には現在の場所に移り、以来今日まで同地で靴づくりが行われている。長らくチャーチの傘下だったが、2009年にジョナサン&ウィリアム・チャーチ氏がプラダグループより買収した。近年ではミリタリー由来のラストを採用したり、スコッチグレインレザーを使ったカントリースタイルのモデルに力を入れるなど、英国靴としてのヘリテージを現代的に翻案した靴づくりを行っている。写真右下で藤田氏が説明を受けているのは、伝統的なカントリーシューズの製法である「ヴェルドショーン」の構造。こうした靴づくりの伝統が継承されている一方で、左下の写真のように、最新の裁断のマシンなども導入されている。

気鋭の靴職人が生み出す、新たな正統。

Mayfair _¥180,000

Mayfair _¥180,000

St. JamesⅡ _¥168,000

St. JamesⅡ _¥168,000

ビスポーク(注文靴)の靴職人トニー・ガジアーノ氏とディーン・ガーリング氏が、ビスポークと既製靴のブランドとして2006年にスタート。既製靴は英国ケタリングの自社ファクトリーにて、ビスポークのノウハウを盛り込んでつくられている。「メイフェア」はシンプルなデザインゆえに、洗練されたラスト形状が強調されたダブルモンク。アッパーのレザーは最終仕上げをタンナーで行わず、靴の生産工程において一足一足手仕事でアンティークフィニッシュに仕上げている。「セント・ジェームスⅡ」はアッパーに厳選されたキメの細かなカーフを使用し、ソールやインソールには、ビスポーク靴店が主に使用する、J&F J.ベイカー社のオークバークを使用している。

POINT!
美しいスクエアトウが表すビスポークのノウハウ。

つま先へと、傾斜する形状のトウは、ビスポークのチゼルトウを既製靴で具体化したもの。またソールの土踏まず部も、ビスポーク由来のベヴェルドウエストになっている。



中・東欧の靴を今日に継承する。

Budapest _¥205,000

Budapest _¥205,000

Old English Plain _¥140,000

Old English Plain _¥140,000

かつてはヨーロッパの中心として繁栄したオーストリア=ハンガリー帝国。そこには独自の靴づくりの伝統があった。1978年に靴職人ラズロ・ヴァーシュ氏が創業したヴァーシュは、ハンガリーの靴づくりを継承するシューメイカー。ヴァーシュ氏はまた、世界の靴職人たちのバイブル的書籍『Handmade Shoes for Men』の著者でもある。現在ビスポークと既製靴双方を手がけるヴァーシュは、ハンドソーンでの靴づくりを行う。「Old English Plain」はイタリアの靴職人ロベルト・ウゴリーニ氏との協業で生まれたラウンドトウの「F」ラストを使い、カーフをアッパーに採用。「Budapest」は東欧の伝統を反映した丸みある「3636」ラストを使ったコードヴァンモデル。

POINT!
ハンドソーンウェルテッドの既製靴。

ウェルトの縫いだけでなく、底付けもハンドソーンで行う既製靴は珍しい。さらにはラストの形を再現したつり込みなど、職人の手仕事が随所に反映されている。



器用さから、高い品質の追求へ。

HURST _¥96,000

HURST _¥96,000

RAMSEY _¥96,000

RAMSEY _¥96,000

1899年、英国ノーザンプトンシャー・ラシュデンにて創業。数々の著名ブランドの靴づくりを手がける一方、自社ブランドも展開するシューズメーカーとして知られてきた。ドレスからカントリーまで幅広いスタイルの靴を手がける技術力に定評があったが、近年ではさらに品質を向上し、英国製高級既製靴を担うつくり手となっている。Amazonではオーセンティックなスタイルと高いクオリティが特徴の「エクスクルーシヴ」ラインをチョイス。キャップトウのダブルモンクモデル「ラムゼイ」は、シャープ感あるスクエアバックルが印象的。「ハースト」は縫い目を極力排したホールカットモデル。イタリア・ゾンタ社の厳選されたカーフをアッパーに使っている。

POINT!
高級感の中にもモダンなテイストを感じる。

スクエアトウをよりスマートにした、ダイナミックなシルエットのラストは、クラシックというより、今日的な抑揚を感じる。バックルなどもスクエアな、現代性を備えたデザイン。



各種製法を駆使する、ボローニャの雄。

EB-07 _¥99,000

EB-07 _¥99,000

EB-08 _¥99,000

EB-08 _¥99,000

1963年にイタリア・ボローニャにて、エンツォ・ボナフェ氏が創業。イタリアの老舗シューズメーカー、ア・テストーニでの修業を経て独立したボナフェ氏のファクトリーは、グッドイヤーウェルテッド、ツボラーレなど、さまざまなコンストラクションの靴を手がけている。そのアルティジャーノ性が評価されて、共和国制40 周年を記念した、イタリア文化振興に寄与した100社のひとつとして、当時のローマ法王ヨハネ・パウロⅡ世より表彰を受けた。ハンドによるモカステッチが特徴のローファーとタッセルスリップオン。ともに英国チャールズFステッド社「スーパーバック」を使ったモデルは、グッドイヤーとマッケイ、ふたつの製法を巧みに組み合わせている。

POINT!
グッド&マッケイのハイブリッドなソール。
底付けを、前半分をグッドイヤー、ウエスト(土踏まず)部をマッケイ製法を行い、ソールの存在感を持たせつつ、ウエストを薄く仕上げて、美しさと履き心地の良さを併せ持つ。




新たな展開を魅せるイタリアの老舗。

SM190 _¥125,000

SM190 _¥125,000

SM186 _¥127,000

SM186 _¥127,000

「ストール」、イタリア語で「シューメーカー」という意の語をその名に冠する、イタリア・シューズブランドの名門。1912年、エネア&エットーレのマンテラッシ兄弟によって創業、マルチェロ・マストロヤンニほかイタリアの著名人に愛され、「クラシコ・イタリア」ブームでは、その一角を担うブランドとして世界に知られる存在となった。近年リブランディングを行い、長年継承されてきたクラフツマンシップを現代的に再解釈したコレクションを発表している。17世紀のスタイルに端を発するというスクエアトウのシルエットと、手仕事で仕上げられたアッパー、グッドイヤーウェルテッドのがっしりとしたソールの底面は鮮やかなブルーに染められている。

POINT!
イタリアンシューズのクラシックな雰囲気とは。
とかくデザインの斬新さや、凝った意匠が注目されがちなイタリアの靴。ストール・マンテラッシの場合は、老舗ゆえか、より洗練された、クラシックなスタイルが追求されている。




ウエスタンブーツ由来の、華やかさ。

Maverick _¥89,000

Maverick _¥89,000

Moliere _¥89,000

Moliere _¥89,000

アメリカのウエスタンブーツづくりに魅せられて靴づくりを志したリッカルド氏がスタートしたシューズブランド。現在もイタリア・ヴィジェヴァノの工房にて、ハンドメイドを主につくられている。マッケイ製法のコンストラクションは、がっしりと存在感のあるソールまわりを実現し、丁寧なつり込みは、ヴァンプ部からレース部に至るダイナミックなシルエットを生み出している。ドレスシューズでありながらも、男っぽい派手さを感じさせる同ブランドのコレクションの中でも、敢えてスクエアトウのオーセンティックなモデルを選ぶことで、その個性が逆に際立っている。アッパーの仕上げなども、ハンドフィニッシュで行われている。

POINT!
大胆なラスト形状に華を添えるライン。

甲部の立ち上がりが際立つラストのシルエット。その形状をさらに盛り上げる、ヴァンプラインなどの切り返しの曲線や装飾的なパーフォレーションが華やかな印象を生む。

目利きがつくる「いま、欲しい靴」。

B00PAKNJ3A Wing Cap Derby_¥42,000

B00PAKNJ3A Wing Cap Derby_¥42,000

B00KCBR8G6 Plain Derby_¥72,000

B00KCBR8G6 Plain Derby_¥72,000

『パトリック』ほか数々のブランドの靴の企画やデザインを手がけ、「マグナム」ではエンツォ・ボナフェやプレミアータといったシューズブランドを日本に紹介した坪内浩氏。彼が2008年に満を持してスタートしたオリジナルブランド。坪内氏の幅広い靴に関する見識が反映されている。プレーントウは色合いが魅力の新喜皮革のコードヴァンをアッパーに使ったモデル。ウィングチップダービーは仏アノネイ社のカーフを採用している。

POINT!
要所を押さえた、汎用性の高さ。

コンフォート性を持たせたラウンドトウのラストはカジュアルなスタイルにも合う。プレーントウはグッドイヤーウェルテッド製法、ウィングチップはマッケイ製法。日本製。



ラギッドスタイルで注目の老舗ブーツメーカー。

DERBY SHOE_¥117,000

DERBY SHOE_¥117,000

SERVICE BOOT_¥117,000

SERVICE BOOT_¥117,000

1931年エド・ヴァイバー氏がカナダで創業したブーツメーカー。ステッチダウン製法を採用し、ミッドソール使いやダブルステッチなど堅牢なつくりで定評がある一方、ファッション的にアピールするスタイルも備えている。ブラウンのサービスブーツはアッパーに米ホーウィン社製クロムエクセルレザーを使用。ダービーモデルはネイビーのアッパーで独特の存在感を実現。ともにダイナイトソールを採用している。スペアシューレース付属。

POINT!
カジュアルでも使いやすい仕様。

コバに部分的に施された二重のステッチが、ワークブーツの伝統的なつくりを反映している。その一方でソールにはダイナイトソールを使って、タウンでも履きやすい仕様に。




ビスポークの技術がフィードバックされた既製靴。

Cygnus _¥44,000

Cygnus _¥44,000

Aquila _¥44,000

Aquila _¥44,000

イタリア・フィレンツェにてビスポークシューズづくりを修得した清角豊氏が手がけるプレタポルテシューズ。ビスポークで培った技術や経験をもとに設計された新型ラストR147は、美しいシルエットと快適なフィッティングを両立。仏アノネイ社のカーフを使ったグッドイヤーウェルテッド製法によるこの靴は、最新のマシンが導入されたKamiokaのラオスファクトリーにて生産されている。オーセンティックな雰囲気を持つドレスシューズでありながら、価格は4万円台とコストパフォーマンスにも優れている。

POINT!
美しさと快適なフィッティングを両立。

ビスポーク職人が手がけるプレタポルテシューズは、美しさと快適なフィッティングの両立を可能にした。高い技術が実現する、妥協ないつくりも魅力。

気鋭のディレクターがつくるメイド・イン・ジャパン。

R7705D Double Monk _¥39,000

R7705D Double Monk _¥39,000

R7704D Plain Toe Derby _¥39,000

R7704D Plain Toe Derby _¥39,000

2013年に東京・浅草でスタートしたシューズブランド。ブランドを手がける吉見鉄平氏は、パタンナー・企画として国内外のブランドの靴づくりを手がけてきた。その経験を活かした、日本人の足の特徴を踏まえた独自のラストとパターンをベースに、熟練職人が靴づくりを手がける浅草のファクトリーで生産されている。アッパーに英チャールズ・F・ステッドのブルースエードを使った別注モデルは、ダイナイトソールでカジュアル感がある。

POINT!
深く検討を重ねた、ラストとパターン。

さまざまな靴を手がけてきた経験をもとに、現代の普遍性を追求したレンドの靴。ラストやパターン(デザイン)は自身のアトリエで何度も検証や改良を重ねたという。



スカルアイコンは、英国性の証。

Motto Monk _¥105,000

Motto Monk _¥105,000

Corby _¥122,000

Corby _¥122,000

英国の老舗シューズメーカー・バーカー社と、NY在住のデリックとカークのミラー兄弟との協業で2010年に誕生したシューズブランド。ブランドアイコンである、17世紀の英国騎兵から発想を得たスカルモチーフは、底面にもネイルで施されている。「Motto Monk」はクロス状に配されたストラップが独特。トウのパーフォレーションもスカル柄だ。ローファー「Corby」は、英国らしいキルトがヴァンプストラップに配されている。

POINT!
ラストシェイプにもこだわりが。

独特の意匠やスカルモチーフに目がいきがちだが、ラストの形状はヴィンテージのラストをベースにしているなど、カーク兄弟の独自の感性が反映されている。



ハンガリー製のドイツブランド。

4701-4344 Loafer _¥116,000

4701-4344 Loafer _¥116,000

4399-4316 Plain Derby _¥129,000

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1879年にドイツで創業。1960年代には生産拠点をハンガリー・ブダペストに移して、ハンドソーンを主体とした靴づくりを行ってきた。それは新オーナーの現在も変わらず継承されている。ホーウィン社のシェルコードヴァンをコンビカラーで使った別注モデル。ノルウィージャンウェルテッドのダービーは外周から垂直に立ち上がったような、ハンガリーらしい形状の「Buda」ラストを使用。ローファーはやや丸みのある「Wien」ラスト使用。

POINT!
コードヴァンのコンビカラーが独特。

その品質と希少性で知られるホーウィン社のシェルコードヴァンを、コンビカラーで使った、贅沢かつ独特な素材に注目。丸みのあるラストとコードヴァンの相性も抜群。



独特のシルエットを備えたアメリカの靴。

McAllister _¥60,000

McAllister _¥60,000

Park Avenue _¥60,000

Park Avenue _¥60,000

1922年アメリカ・ウィスコンシン州ベルギーにてエルバート・W・アレンがシューズブランドをスタート。シャンクを用いず、釘なども極力使わない、独特かつコンフォートな構造で、唯一無二の存在感が際立つ。キャップトウなど、オーセンティックなモデルほど、その個性が際立つことがわかる。

米仏ラギッドテイストの融合。

Cabin _¥77,000

Cabin _¥77,000

Strasbourg _¥75,000

Strasbourg _¥75,000

ユキ・マツダ氏が1989年にアメリカで創業したブランド。モカシンやワークブーツなど、アメリカンテイストをリファインしたシューズコレクションを展開している。またフランスのシューズメーカー、エシュンとコラボレートしたラインも展開。ノルヴィージャンウェルテッドによるカントリーテイストの色濃いモデル。

トレンドも加味した正統派。

8538WS _¥49,000

8538WS _¥49,000

8748WSD 下_¥59,000

8748WSD 下_¥59,000

J・プレスやウールリッチ ウーレンミルズ等のデザイナーも務め、自身名義のブランドにおいてネオ・アメリカントラッドスタイルに大きな影響を与えるマーク マクナイリー。彼のコレクションの原点ともいえるのがフットウェアコレクション。英国のファクトリーでつくられる、正統派のスタイルは広く支持されている。

カントリースタイルを、素材で楽しむ。

Full Brogue Derby _¥112,000

Full Brogue Derby _¥112,000

Punched Cap Derby _¥74,000

Punched Cap Derby _¥74,000

創業1829年と、英国ノーザンプトンの中でも最古の歴史を有する老舗シューズメーカー。丸みのあるラストと印象的なブローグのカントリーブーツで知られる。その流れを汲むダービーシューズ、写真上はアッパーにコードヴァン、下はネイビーのグレインレザーアッパーとコマンドソールを使ったモデル。

復活し、進化する英国の老舗ブランド。

Full Brogue _¥95,000

Full Brogue _¥95,000

Double Monk _¥95,000

Double Monk _¥95,000

1919年英国ノーザンプトンにて創業。一時はファクトリーを閉鎖していたが、2009年に地元有志により復活を遂げた。グッドイヤーウェルテッド製法でつくられる靴は、スマートなシルエットと、英国靴本来の意匠をより洗練させたスタイルが特徴。アンティークフィニッシュなど仕上げにもこだわりを見せる。

オーセンティックな魅力の英国靴。

UK WROXTON _¥50,000

UK WROXTON _¥50,000

KB203 _¥50,000

KB203 _¥50,000

1919年に英国ノーザンプトンで創業。大戦中は英国軍の靴を手がけ、その耐久性と品質が評価された。タイムレスなスタイルで知られる同ブランドから、リバースウェルトやスコッチグレインレザーを使ったカントリーテイストを感じさせるモデルをピックアップ。ソールはラバーソールを使用している。

英国を代表する高級既製靴ブランド。

SHANNON_¥88,000

SHANNON_¥88,000

LAMBOURN_¥88,000

LAMBOURN_¥88,000

19世紀後半からファクトリーメイドに取り組み、いち早く海外進出を行って英国高級既製靴の代名詞的存在となった。今季は丸みを帯びた103ラストに注目。堅牢なレザーダブルソールのダービー「シャノン」、ダブルモンクの「ランボーン」、ともにアッパーはポリッシュドバインダーレザーを使用。

イタリアを代表するブランドのひとつ。

SA12985_¥97,000

SA12985_¥97,000

SA13378_¥105,000

SA13378_¥105,000

1975年、アンドレア・サントーニ氏が創業。現在はイタリアを代表するシューズブランドのひとつである。斜めの切り返しのキャップトウは、同ブランドらしい大胆な意匠。ブレイク製法でつくられている。一方、スマートなLEROYラストのパンチドキャップトウはエレガントな雰囲気で、これもブランドの個性のひとつ。

クラフツマンシップ溢れるイタリア靴。

Loafer_¥86,000

Loafer_¥86,000

Double Monk_¥88,000

Double Monk_¥88,000

イタリア・ベネト地方に位置するシューズメーカーのブランド。著名ブランドの、高品質な靴を数多く手がけるファクトリーとして知られる。英チャールズ・F・ステッド社のスエードを使ったローファーのモカステッチは、手作業によるオンザラストで施される。ダブルモンクも共に、ハンドソーンのグッドイヤー製法。

ヴェローナの老舗の野趣あふれる靴。

2fp_¥95,000

2fp_¥95,000

305_¥125,000

305_¥125,000

1850年創業のイタリア・ヴェローナのシューズメーカー。4代目のジュゼッペ・ベッタニン氏を中心に、ハンドメイドの靴づくりを行っている。中でもバッファローレザーをアッパーに使ったモデルは、その男っぽい質感と、柔らかくしなやかな質感で、同ブランドの個性を表現する素材のひとつである。

人気のマウンテンブーツの最新型。

Mountain Boots_¥130,000

Mountain Boots_¥130,000

Mountain Boots_¥130,000

Mountain Boots_¥130,000

「フラッテッリ ジャコメッティ」が手がけるマウンテンブーツ。ベネト地方はもともとアウトドアやスキーのブーツづくりで知られるが、その伝統を今日的に洗練させたブーツは発表後大ブームとなった。今季は艶のある色合い豊かなアッパーを使用。ハンドソーンのノルヴェジェーゼが個性を主張している。

手仕事が特徴のスペインの雄。

26580_¥67,000

26580_¥67,000

16588_¥68,000

16588_¥68,000

スペインのシューズブランドとして広く知られている。その特徴は熟練の職人の手仕事で縫われる「オパンカ」という構造。このオパンカを土踏まず部に取り入れたボロネーゼ製法で、軽く、屈曲性の高い靴に仕上がっている。アッパーに施された、ハンドフィニッシュによる独特の色合いも魅力のひとつ。

フランスのアウトドア靴の老舗。

HELIX_¥69,000

HELIX_¥69,000

COX_¥71,000

COX_¥71,000

1934年創業のフランス・ストラスブールのシューズブランド。創業当初はノルウィージャンウェルテッドのアウトドアシューズで知られていた。現在はグッドイヤーやノルウィージャンウェルト製法を中心として靴づくりを行っている。アウトドアテイストを洗練させたモデルは、オリジナルのラバーソールを採用している。

東京の靴を感じさせる凝ったデザイン。

Semi Brogue Shoes_¥64,000

Semi Brogue Shoes_¥64,000

MENDELL_¥60,000

MENDELL_¥60,000

竹ヶ原敏之介氏が手がけるシューズブランド。ヴィンテージシューズへのオマージュを感じさせるクラシックなディテールと、ソールやシルエットに現代性をミックスした、東京ならではの靴といえる。「セミブローグ」ではステアハイド、「メンデル」ではホーウィン社のオイルドステアをアッパーに採用。

日本の製靴技術の高さを表現。

技之介_¥70,000

技之介_¥70,000

匠一郎_¥90,000

匠一郎_¥90,000

欧米の高級既製靴に比肩する靴づくりを追求してきた三陽山長。その技術の高さが端的に表現された、縫い目を表に見せない「レベルソ」仕様のドレスシューズをピックアップ。「技之介」はスクエアトウのR309、「匠一郎」はラウンドドウのR2010を採用している。ともにグッドイヤーウェルテッド製法。

Tirolean Shoes_¥70,000

Tirolean Shoes_¥70,000

Symmetry Shoes_¥36,000

Symmetry Shoes_¥36,000

英国で靴づくりを学んだ勝川永一氏のブランド。斬新な素材使いとアイデアで、セレクトショップなどでも支持が厚い。グッドイヤーウェルト製法の「チロリアンシューズ」は素材にシャークレザーを使用。「シンメトリーシューズ」は、著名デザイナーも唸らせた一見左右対称に見えるユニークな形状が特徴。キルト付属。
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About LAST

LASTとは?

すべての紳士たちに向けた靴の専門誌です。こだわりを持つ男にとって、装いの要ともいえる靴を取り上げ、国内外の取材を織り交ぜながら、靴そのものの魅力と、靴を軸としたメンズスタイルの奥深い世界を紹介します。世界唯一の靴専門誌として、クオリティの高いヴィジュアルと、深い知識を備えた文章で、成熟した知性にとっても満足をもたらす誌面を追求していきます。タイトルの『LAST(ラスト)』は 、靴をつくる際に必要である木型(靴型)に由来します。